前回のインタビューでは、産後9ヶ月で早期復職を決めた背景や、当時の切実な想いを伺いました。自分を守るために選んだ「働く」という選択肢は、実際の生活にどのような変化をもたらしたのでしょうか。第2回では、復職直後に直面したリアルな日常について語っていただいた、全3回でお送りするインタビューの2回目をお届けします。
送迎と夜泣きの洗礼。復職直後のハードな日常
Q. 復職初日は、どのような気持ちで迎えられましたか?
さおりさん 未経験の異業種への挑戦だったので、緊張と不安でいっぱいでしたね。でも、職場の皆さんが本当に温かくて、優しさに包まれながらのスタートになりました。ただ、実際に生活が始まってみると、仕事そのものよりも「保育園の送迎」が想像以上に体力を削りました。たかが送迎、されど送迎ですね。私も子供も頻繁に体調を崩しましたし、新しいリズムに慣れるまでは3ヶ月くらいかかりました。
終わらない睡眠不足との向き合い方
Q. 0歳児を育てながらの復職となると、睡眠面もかなり過酷だったのではないでしょうか。
さおりさん そうなんです。毎日夜泣きがあって当たり前という状況だったので、常に睡眠不足でしたね。2歳になった今も続いていますが、0歳の頃と比較すれば、今の睡眠時間は雲泥の差です…笑。当時は時短勤務を選択させていただけたことが、唯一の救いでした。 睡眠は自分の機嫌や体調にダイレクトに繋がるので、数分でも目を瞑る時間を長くしようと、必死に心がけていました。
パートナーとの連携と「頼る」工夫
Q. 家事や育児の分担は、復職前後でどのように変わりましたか?
さおりさん 元々お互い全部できるスタイルでしたが、復職当初は旦那さんも考慮して、かなり率先して取り組んでくれました。これには本当に救われましたね。祖父母にもあまり頼れない環境だったので、パートナーの負担が大きくなりすぎないよう、ネットスーパーなどの外部サービスも活用しました。 一番大変だった送迎だけは自分でするしかなかったですが、他の部分で「頼る」選択肢を持てたのは大きかったです。
職場への申し訳なさと、在宅ワークの恩恵
Q. 職場の理解や、逆に「もう少しこうだったら」と感じたことはありますか?
さおりさん 急なお休みにも柔軟に対応していただける点には、感謝しかありません。在宅ワークで中抜けもできるので、送迎から戻って急ぎの仕事だけ対応するなど、自分のペースで働かせてもらっています。ただ、子供の熱が下がっても登園できない期間などは、追加でお休みをいただくこともあり、申し訳ない気持ちでしんどくなる瞬間もありました。 未経験でのキャリアチェンジだったので、学ぶ時間を確保しづらかった点も、当時は悔しかったですね。
Q. 早期復職してよかったと感じる瞬間は、やはり「自分の時間」ですか?
さおりさん はい!好きな時にトイレに行ける、好きな時にご飯を食べられる…そんな産前の当たり前がやっと戻ってきて、本当に解き放たれた感じがしました。 仕事で子供と離れる時間があるからこそ、育児にも余裕を持って向き合えています。 今の私にとって、仕事と育児のバランスは、この形が一番しっくりきています。
復職直後の荒波を乗り越え、自分なりのリズムを掴んでいった彼女。最終回となる次回のインタビューでは、一連の経験を振り返って「今だからこそ伝えたいこと」を語っていただきます。早期復職を迷っている方へのメッセージや、理想の働き方を叶えるためのヒントをお届けします。

