産後9ヶ月での復職というハードな選択を、彼女は「ナイスチョイス」と笑顔で振り返ります。最終回では、仕事への情熱を取り戻し、家族との平穏な時間を手に入れた彼女の現在の心境に迫ります。キャリアチェンジを迷っている方、すべての方に届いてほしい、全3回でお送りするインタビューの3回目をお届けします。
早期復職を正解にするために。私が得た気づきとエール
Q. 早期復職をして、結果的によかったと思うことは何でしょうか。
さおりさん 一人の時間を確保できることと、社会との繋がりを持てることです。育児に専念しすぎて自分自身がボロボロになってしまうより、早期復職という選択肢で平穏を取り戻せるなら、私はむしろおすすめしたいです。また、復職前にスペックの高いPCを新調していたのですが、これが本当に助かりました。 在宅ワークを快適にこなせる環境を整えておくことは、想像以上に重要だったと感じています。
無理のない勤務時間の設定がカギ
Q. 早期復職を検討している人が、事前に確認しておくべきことはありますか?
さおりさん 勤務時間の設定ですね。早期復職は想像以上に体力が削られるので、自分が「いけそう」と思っているラインよりも、かなり低めに見積もっておくのが安心です。最初からフルタイムで完璧にやろうとすると、きっと自分の首を絞めてしまいます。 また、保活の状況に合わせて復職時期を柔軟に相談できるような、会社側とのコミュニケーションも欠かせないポイントですね。
周囲に知ってほしい「元気に見えても元気じゃない」こと
Q. 周囲の人は、早期復職する方にどのような声かけやサポートをすべきでしょうか。
さおりさん 早期復職したばかりのママは、元気そうに見えても、心身ともにギリギリの状態で立っていることが多いと思っています。なので、特別な声かけというよりは、そっと見守ってくれたり、体調を気遣っていただけるだけで救われます。私自身、職場の皆さんの何気ない優しさに何度も助けられました。 「無理しないでね」という言葉が、お世辞ではなく本気で言ってもらえる環境こそが、一番のサポートになると思います。
悩んでいるあなたへ贈る、私からのメッセージ
Q. 最後に、かつての自分と同じように悩んでいる方へメッセージをお願いします。
さおりさん もし今、迷っているなら、無理に早期復職を選ばなくてもいいと思います。大切なのは、自分がどの選択をすれば一番バランスよく、笑顔でいられるか。ご自身の体調と心を第一優先に考えていただけたら嬉しいです。早く預けることに罪悪感を抱くかもしれませんが、今となっては、早くから慣れたことで子供も快適そうですし、私も自分を取り戻せました。 「早いか遅いか」ではなく、あなたにとっての「丁度いい」を大切にしてくださいね!
今回は、産後9ヶ月での早期復職とキャリアチェンジを経験した女性の物語を、全3回にわたってお届けしました。 「自分にとっての心地よさ」を軸に選んだその道は、決して楽なことばかりではありませんでしたが、彼女の表情はとても晴れやかでした。この記事が、今まさに働き方に悩んでいる誰かの背中を、優しく押すきっかけになれば幸いです。インタビューにご協力いただいた彼女の、これからの歩みを心から応援しています。

