入社間もない妊娠と、そのまま始まった長期入院。仕事から物理的にも心理的にも離れる中で、彼女が感じていた不安や現実との向き合い方を振り返ります。全3回でお送りするインタビューの2回目をお届けします!
半年以上続いた入院生活と、消耗する心身
Q. 入院当時の体調や生活はどのようなものでしたか?
k.cさん とにかく不安だらけの毎日でした。上の子のときも切迫早産を経験していたので、「また同じことが起きたらどうしよう」という気持ちが常にありました。毎日、祈るような気持ちで横になって過ごしていました。
手術を含めて半年以上の入院となり、切迫早産を止める薬を24時間点滴していたため、腕の血管が使えなくなってしまいました。最終的には足にまで点滴をしていて、体力的にも精神的にもかなり消耗していたと思います。
入院したときはコートを着る季節でしたが、退院する頃には半袖で過ごす時期になっていました。その変化を目の当たりにして、改めて入院の長さを実感しました。
仕事の不安よりも優先せざるを得なかったこと
Q. 長期入院中、仕事から離れることへの不安はありましたか?
k.cさん 意外に思われるかもしれませんが、仕事に対する不安はほとんどありませんでした。それどころではないほど余裕がなく、日々を乗り切ることに精一杯だったのが正直なところです。
「仕事がどうなるか」は、考え始めるときりがありませんでした。そのため、「ダメだったら、そのときに落ち着いてから考えればいい」と、ある意味で割り切っていました。
今振り返ると、無理に先のことを考えなかったのは、自分を守るための選択だったのかもしれません。
知っていて救われた制度とお金の安心感
Q. 経済面で助けになった制度や情報はありましたか?
k.cさん 高額医療費制度を事前に知っていたことと、妊娠中でも加入できる保険に入っていたことは、本当に大きかったです。長期入院になっても、ある程度はカバーできるとわかっていたので、お金の面で過度に不安になることはありませんでした。
正直、自分がここまで入院する体質だとは思っていませんでした。国から出る出産補助金を除いても、高額医療費制度や保険がなければ、子ども1人の出産でかなり大きな自己負担になっていたと思います。
そう考えると、「知らなかったらどうなっていたんだろう」と思うこともあります。制度を知っていたことが、気持ちの安定にもつながっていました。
妊娠がわかり、入院生活が始まった彼女の日常は大きく変わっていきます。長期入院という環境の中で感じた不安や、仕事との距離感、そして支えになったものとは何だったのか。次回は、入院中のリアルな心境に迫ります。

