キャリアの分岐点 そこから始まった物語。声を活かす生き方とは

「転勤族で、子育てしながら働きたいけど、なかなか思うようにいかない…」そんな悩みを抱えたことはありませんか? 結婚・出産・転勤をきっかけにキャリアが分断されてしまう女性は、今も少なくありません。そんな中、共創コミュニケーションマーケティング・女性活躍と組織ブランディング・共創の仕組みと関係性のデザインのソリューションを提供するオフィスatでは、代表自身の「専業主婦からの再出発」という経験をもとに、「女性の声と力を、企業へ、社会へ」というビジョンを掲げ、企業の組織づくりや人材育成を支援しています。今回は、代表の寺島さんに、これまでの歩みと、働き方を模索する女性たちへのメッセージを伺いました。
登場人物
わたしリズムWebマガジン編集部 徳林
「リアル3拠点生活」を実践中のわたしリズムWebマガジンの編集部員

オフィスat 寺島さん
企業向けに共創コミュニケーションマーケティングや女性活躍・組織ブランディング、共創の仕組みと関係性のデザインを軸にしたコンサルティング・支援を行っており、女性が声とチカラを発揮できる環境づくりに取り組んでいる。
目次

「オフィスat」とは?マーケティングを通じて女性の声を届ける会社

徳林
オフィスatさんは、プロジェクトメンバーの方は全員女性、しかもオンラインのプロジェクト型で仕事をされているそうですね。社名の由来も気になります。
寺島さん
はい、プロジェクトメンバーは全員女性で、それぞれ自宅などから働いています。社名の「at」には、人と企業、社会をつなぐ「場」という意味を込めました。私たちが大切にしているのは、共創マーケティングという考え方です。企業と生活者、双方の声を聞きながら一緒に価値を作っていくことを目指しています。
徳林
今では女性活躍支援のイメージも強いですが、寺島さんの中ではマーケティングとどうつながっているのでしょうか。
寺島さん
私の中では、全部つながっています。
創業当初から掲げているのは、「女性の声とチカラを、企業へ、社会へ」という想いです。その声を企業や社会につなぎ、新しい価値を一緒につくっていく。そのための手法が、私たちにとってのマーケティングなんです。

今では女性活躍や、採用・組織ブランディングのご相談も多くいただいていますが、根底にあるのは創業当初から変わらないマーケティングの考え方です。事業の領域は広がりましたが、マーケティングを軸に課題解決を行うという姿勢は、創業以来変わっていません。

専業主婦からの再出発。門前払いだった独立当初

徳林
そもそも、なぜ女性活躍 × マーケティングをテーマにしようと思われたのでしょうか。きっかけになった出来事はありますか?
寺島さん
結婚直後に夫の転勤と出産が重なり、仕事を辞めざるを得なくなりました。慣れない土地で、家事も育児も思うようにいかず、知り合いもいない状態でした。「このままでは自分自身がなくなってしまう」と感じ、2000年に赤ちゃんを抱えながら在宅で独立したのが始まりです。
徳林
独立当初は、なかなか営業が上手くいかなかったとも伺いました。
寺島さん
そうなんです。ベビーカーに子どもを乗せて作品集を持って営業に行っても、ほとんど門前払いでした。そんな時、子育てや生活の感覚がマーケティングにとって大事だと言ってくれる会社に出会いました。「育児も立派なキャリアになる」という言葉に救われ、在宅のディレクターとして仕事を再開することができました。

「声」を届けることが、企業にも社会にもプラスになる

徳林
実際に企業の支援に入る際、どのような形でサポートされるのでしょうか?
寺島さん
私たちが全部を巻き取るのではなく、社内の方たちと一緒にチームになって考えていくスタイルを大切にしています。例えば社内に女性中心のプロジェクトチームを作っていただき、商品開発やプロモーションのノウハウを共有しながら、社内に視点をインストールしていくイメージです。
徳林
採用や定着率に関するご相談も多いそうですね。
寺島さん
はい。「人が来ない」「定着しない」というご相談の裏側には、社内の良さが外に伝わっていないという課題があることが多いんです。調査でしっかり原因を洗い出した上で、外から見えるインナーブランディングとアウターブランディングの両方に取り組むことが大切だと考えています。

これからの課題と、働き方に悩む女性たちへのメッセージ

徳林
最後に、自分らしい働き方を模索している女性たちへ、メッセージをいただけますか?
寺島さん
「A がダメ、B もダメ、だから無理」と、自分で枠を決めてしまっていることって多いと思うんです。でも実際には、C や D という道があることがほとんどです。今すぐできなくても、それは「諦める」ではなく「スリープ」させておけばいい話で、5年後、10年後にふと繋がることもあります。

もう一つお伝えしたいのは、言語化して交渉することの大切さです。波風を立てたくなくて黙ってフェードアウトしてしまう、というケースをたくさん見てきました。自分の意見を客観的に整理して伝える力は、どんな場面でもキャリアにとってプラスになると思います。
編集部徳林のまとめ

結婚や出産、転勤をきっかけに一度キャリアが途切れても、そこで終わりではないということを、寺島さんのお話から強く感じました。専業主婦時代の経験が、今の「女性の声と力を、企業へ、社会へ」というビジョンにつながっているのが印象的でした。「無理かも」と感じていることも、もしかしたら自分で作った枠かもしれません。今できないことは、いったん「スリープ」させておくくらいの気持ちで、自分の声を諦めずに伝えていけるといいですね。あなたが今、心の中で「無理だ」と思っていることは、本当に無理なことでしょうか?

取材した企業について
企業名 オフィスat
事業内容 共創コミュニケーションマーケティング・経営戦略・事業戦略に関するコンサルティング、女性活躍・組織ブランディング、共創の仕組みと関係性のデザイン、視点と行動が変わる人材育成・研修
所在地 〒810-0041 福岡県福岡市中央区大名1丁目3-7 サウスステージⅠ 3F ウィズスクエア福岡
サイトURL https://office-at.biz/

※ 本記事の内容は、2026年6月5日取材当時のものです。

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